マンガとアニメに関する講演会の開催

 

 


 9月18日、当館とオタワ国際アニメーションフェスティバルとの共催で、「Cultural Alchemy: Historical Dynamics of Modern Day Manga and Anime」と題した講演会がオタワアーツコートで開催されました。会場は長年のマンガ・アニメファンから、興味を持ち始めてから間もない人たちまで、熱気溢れる観客によって満席となりました。

 当日の講師には、トロント大学東アジア研究学部長のトーマス・キアーステッド教授と作家・大学講師で「ジャパナメリカ・日本発ポップカルチャー革命」の著者でもあるローランド・ケルツ氏を迎え、ケベック大学オタウエ校のヌーホア・ニュエン教授が司会進行役を務めました。

 日本大使館の軽部洋公使は冒頭挨拶にて、この過去10年でマンガやアニメがいかに世界中にファンを得たかについて触れました。


 講演では、キアーステッド教授が中世の絵巻物や浮世絵が現代のマンガやアニメに影響を与えた歴史的背景について語り、ケルツ氏は戦後における現代マンガの発展について、また日本と北米がエンターテイメントの分野において、いかにお互いに繰り返し影響し合っているかについて解説しました。

講演の後、日本とアメリカのポップカルチャーが相互に影響し合っている具体例なども挙げられ、質疑応答も含め、活発なディスカッションが行われました。

 

 

 

 

  

左より、講師のキアーステッド教授、ケルツ氏、司会進行役のニュエン教授

現代マンガの発展について解説するケルツ氏

 

 

 

参加者からの質問に答える講師

会場に集まった140名を超える参加者