第25回全カナダ日本語弁論大会の開催


 

 3月29日(土)、当館及びオタワ地区の日本語弁論大会実行委員会、アルバータ大学・高円宮日本教育・研究センターの共催の下、第25回全カナダ日本語弁論大会が当館講堂で開催されました。本大会は、カールトン大学、国際交流基金、アルバータ大学・高円宮殿下日本カナダ記念基金、アステラス製薬株式会社、日本航空株式会社、カナダ三井物産株式会社の後援を得て実施されました。

 

 冒頭、八幡公使は、本大会が25周年の節目を迎えたことに祝意を表しました。また、日本語を学ぼうと決意した時に始まった各出場者の日本語学習の旅は、生涯を通じて続くものとなることが予想されるが、学習者にとって楽しく実りの多い旅となり、日加両国の友好関係に貢献することを願うと述べました。

 今大会では、カナダ全国で実施された7つの地区大会において優勝した25名が初級、中級、上級、オープン部門の4つの部門に分かれて競いました。出場者は、日本語に関心を持つ学生や日本語教師など多くの観衆が見守る中、日本の歴史や人と人との絆などについて、自らの思いや主張を流暢に語り、日本語能力のレベルの高さをうかがわせました。

 

 大会では、オタワ補習校児童による校歌斉唱、詩の朗読、漫才が披露された他、津軽三味線奏者の板橋僚子氏による三味線演奏が行われました。第25回という節目を記念する大会に相応しい、力強く、胸に響く音色に、会場からは大きな拍手が送られました。

 

 大会出場者は、大会終了後に大使公邸で行われたレセプションに参加し、リラックスした雰囲気の中、大会関係者や日本関係者と和やかに交流を深めました。

 

 

<各部門入賞者>
初級部門
優勝:Pryangka Rao(ウォータールー大学) 「かかってこい」
2位:Nikola LeBel(オタワ日本語学校) 「わたしのともだち さとし」
3位:Anna Tran(カルガリー大学) 「おとなになる」

 

中級部門
優勝:Oliver Marshall(マニトバ大学) 「私の発見の旅」
2位:Chenlu Cui(マギル大学) 「戦争と正しいこと」
3位:Ran Tao(カールトン大学) 「人生を編む」

 

上級部門
優勝:Nikole Hyein Lee(トロント大学) 「シンデレラにさよならを」
2位:Julie Poirier(カナダ外務貿易開発省) 「カナダ版のジョン万次郎」
3位:Jishan Habib(カルガリー大学)「日本の教え方」

 

オープン部門
優勝:Ying Tan(トロント大学)「『Uh oh!』と言う前に」
2位:Erika Sommerville(ブリティッシュコロンビア大学) 「ステレオタイプの脅威」

 

特別賞受賞者
JB Dongwoo Nam(マギル大学) 「海と空の物語」(上級部門出場)


 

  

 

冒頭挨拶を行う八幡公使

 

カールトン大学言語学科ゲス教授による挨拶

   

出場者、審査員一同

   
  

 

大使公邸で行われたレセプションで 挨拶を行う奥田大使