ディーフェンバンカー博物館での原爆追悼イベントの開催

 


  

 8月9日、日本大使館とディーフェンバンカー博物館の共同で、広島・長崎への原爆投下70周年の追悼イベントが開催されました。


 この日は、博物館の専属アーティストであるJesse Stewart氏による4回のコンサートが原爆後の様子を展示した「レクイエム」展示室において行われました。ウォーターフォンの幻想的な音色と展示写真の雰囲気の中、観客は壊滅的な被爆地と亡くなられた方々への思いを馳せさせました。


 冒頭挨拶で当館の軽部公使は、原爆投下によって引き起こされた破壊、失われた人命、生存者が体験せざるを得なかった病気や障害などの苦難について語りました。人類史上、唯一の被爆国として、日本は核兵器の与える影響についての認識を高めるための努力を続けていくことをあらためて述べました。ディーフェンバンカー博物館のHenriette Riegel館長も、広島・長崎への原爆投下は決して忘れられてはいけないと繰り返しました。


 ディーフェンバンカー博物館では、千羽鶴を折り続けながら原爆の後遺症の白血病で亡くなった佐々木禎子さんをモデルに作られた、広島の「原爆の子の像」へ千羽鶴を送る「平和のための折鶴プロジェクト」が3年前から行われています。


 当日博物館では、大使館職員による折り紙で鶴を折ったり、「平和」「希望」「未来」などの言葉を毛筆で書くアクティビティも行われました。

 

 

 

 

  

 

ディーフェンバンカー博物館・館長 Henriette Riegel 氏による冒頭挨拶

 

 

 

 

軽部公使による挨拶

 

 

 

 

 

 

 

 

博物館の専属アーティスト・ Jesse Stewart 氏によるウォーターフォンの演奏

 

 

 

 

ウォーターフォンの演奏を聴きに集まった来館者

 

 

 

 

「未来」「平和」「希望」の語を毛筆で

 

 

 

 

鶴の折り方を説明する大使館員職員