第26回オタワ地区日本語弁論大会の開催

 

 

 3月7日(土)、カナダにおける日本語教育の発展を促すことを目的に、今年もオタワ地区日本語弁論大会実行委員会と当館の共催の下、「第26回オタワ地区日本語弁論大会」が当館講堂で行われました。本大会は、国際交流基金と三井カナダ社の助成を受けて実施されました。

 

 今年度は、カールトン大学、オタワ大学、オタワ日本語学校、クイーンズ大学で日本語を学ぶ計24名が参加し、カナダ人の目から見た日本文化や日本人の印象、自分のアイデンティティーの模索と自己確立の実現、家族のあり方など、ユーモアに溢れる弁論や聴衆に強く訴えかける真剣なスピーチが発表されました。日本語弁論大会は、毎年、発表者、観客双方から時折、どよめきや笑い声が起こるなど、異文化理解の格好の場となっています。自らの体験を大勢の人前で発表するのは母国語であっても非常に勇気がいることですが、それを日本語で行うことは一層やりがいがあるものとなり、これからもどこかで生きてくることと思います。

 

 当館の軽部公使は冒頭挨拶において、外国語を習得することは自分にとって大きな利益になり、生涯を通じて継続するものであると同時に、多くの人とのコミュニケーションを可能にしてくれるだけでなく、異なる文化や社会についての理解を深めることにつながる旨述べました。

 

 初級及び中級、上級部門の優勝者3名はオタワ地区を代表して、3月28日(土)にカルガリー大学で開催される第26回全カナダ日本語弁論大会に臨みます。

 

 

<各部門入賞者>


  初級部門
    優勝:Garen Aronian (オタワ日本語学校)「カナダで出会った日本」
    2位:Michal Romsicki (オタワ日本語学校)「スタジオジブリ、トトロと私」
    3位:Pascale Raposo (オタワ日本語学校)「私と日本語」

 

  中級部門
    優勝:Justin Cheung (クイーンズ大学)「違う言語を話す時、性格が変わりますか!?」
    2位: Michelle Poon (カールトン大学)「幸せ」
    3位: Sara Ghalia (オタワ大学)「根なし草」

 

  上級部門
    優勝:Amieke Walker (カールトン大学)「手作りの魅力」 
    2位:Yue Cui (クイーンズ大学)「もしかして人生もリセットができる」

 

  特別賞受賞者
    Rufino Ansara (カールトン大学)
    Evan Butler (オタワ大学)
    Salvio Digesto (オタワ日本語学校)
    Katarzyna Jasinski (オタワ日本語学校)
    Nikola LeBel (オタワ日本語学校)
    Weiyi Pei (カールトン大学)

 

 

 

  

 

 小林実行委員長による開会の挨拶

 

 

 

 

冒頭挨拶を行う軽部公使

 

 

 

会場の様子

 

 

 

 

和田審査委員長による講評

 

 

 

実行委員長及び審査員、入賞者一同

 

 

 

  

 

 初級・中級・上級部門の各優勝者
(左から、Garen Aronianさん、Justin Cheungさん、Amieke Walkerさん)