丹波焼陶芸家・清水剛さんの講演・デモンストレーション

 


  

 丹波焼産地の兵庫県篠山市にある「俊彦窯」で創作活動をしている清水剛さんが、外務省の「日本ブランド発信事業」(※)のため2月16~18日にオタワを訪れ、3か所の美術学校や陶芸場で、講演とデモンストレーションを行いました。丹波焼は、日本六古窯という、備前、信楽、瀬戸などと並ぶ日本で古くから続く六つのやきものの産地の一つで、約60軒の窯元があります。


 講演ではまず、兵庫県ワシントン州事務所の水口典久所長が、篠山市とその魅力について説明しました。続いて清水さんがスライドショーを使って丹波焼の歴史や、やきものの作り方、丹波焼の魅力について話をしました。清水さんから、これまでの発掘調査で、丹波焼が12世紀末には存在していたことが分かっているが、はっきりした成立時期は明らかになっておらず、時代に応じてやきものを焼く窯の形も変わってきたため、それぞれの時代でやきものの特徴に違いがあるとの説明がありました。


 講演のあと、清水さんは電動ろくろを使い、やきもの作りのデモンストレーションを行いました。来場者からの質問に答えながら、清水さんは手際よく壺やとっくりなどの形を作り、来場した陶芸愛好家らは、清水さんの手さばきに見入っていました。

 

 

(※)日本ブランド発信事業
  様々な分野の専門家を海外に派遣して講演などを行い、日本的な価値・精神性・伝統など、日本の魅力を発信する事業。

 

  

 

水口・兵庫県ワシントン州事務所長のプレゼン(会場:Ottawa School of Art)

 

 

清水さんのプレゼン(会場:Ottawa School of Art)

 

   

 

清水さんのデモンストレーション(会場:Gloucester Pottery School)

 

 

清水さんのデモンストレーション(会場:Gladstone Clayworks)

 

   

 

清水さんの作品