11回 日加科学技術協力合同委員会について(結果概要)
2010年11月
在カナダ日本国大使館


 1 日加科学技術協力合同委員会
■日加科学技術協力協定(1986年5月署名・発効)に基づき、科学技術政策に関する意見交換、研究協力に関する検討等を行うことを目的として、概ね2年毎に開催される委員会。
■第11回日加科学技術協力合同委員会が、2010年11月9日にオタワ(加外務国際貿易省)にて開催(前回は、2007年10月に東京にて開催)。

 

2 結果概要
■合同委員会は、山中誠科学技術担当大使及びイアン・バーニー加外務国際貿易省次官補の共同議長のもと開催され、同委員会は多くの成果を挙げ成功裡に終了。
■主な参加者
     日本側: 外 務 省     山中科学技術担当大使(共同議長)
                       福川在カナダ日本国大使館公使
           文部科学省    匂坂国際交流官
           ほか経済産業省、JSPS、JST、関連研究機関等から 計14名
     加 側: 外務国際貿易省  バーニー次官補(共同議長)
                       マッカーサー局長
          NSERC       フォルティエ理事長
          ほか在京加大、天然資源省、CIHR、関連研究機関等から計16名
■主な成果
(1)日加ファンディング一覧の策定・公表について
日本側が提案した「日加ファンディング一覧」の資料の策定・公開が合意された。

 

(2)新たな日加科学技術連携について
日本側が提案した「新たな日加科学技術連携」の枠組みが合意された。
また、同枠組みのもとで、日本側が提案していた「幹細胞・再生医学研究(ライフサイエンス分野)」、「途上国への科学技術支援」に加え、カナダ側が提案した「先端材料研究(ナノテクノロジー分野)」、「持続可能なエネルギー技術(環境・エネルギー分野)」の合計4分野について、今後、具体的な連携協力の検討を進めていくことに合意した。

 

(3)我が国の科学技術振興機構(JST)とカナダ自然科学・工学研究機構(NSERC)との共同ファンディングの実施に関する政府間合意について
科学技術振興機構(JST)と自然科学・工学研究機構(NSERC)との間で、環境・エネルギー分野を対象とした共同ファンディングを実施していくことについて政府間(文部科学省-加外務国際貿易省)の合意を行った。

 

3 次回の合同委員会(予定)
■2012年の開催を予定(2年後を目安として、今後の日加科学技術協力の進展等を踏まえつつ今後調整)。

 
  

第11回日加科学技術協力合同委員会の様子

 

■11月8日(月)トロント大学 サイトビジット

 

トロント大学附属小児病院の幹細胞研究施設(MaRS Center, 101 College St, Toronto)
 

トロント大学の概要紹介(Simcoe Hall, 27 King’s College Circle, Toronto)

 

トロント大学生体材料・生体医用工学研究所(IBBME)(164 College St, Toronto)

 

■11月9日(火)日加科学技術合同委員会

 

加外務国際貿易省(111 Sussex Dr, Room S8-122, Ottawa)

 

 

(了)