オタワ案内

 

 

    人口・面積  
    名称由来  
    気候  
    時差  

 

 

2014年12月

 

 
1.一般情報

  人口・面積
 

 オタワはオンタリオ州に属し、ケベック州との州境に位置している。1857年、イギリスのビクトリア女王により首都に選定された。トロント、モントリオール、バンクーバーに次いでカナダで4番目に大きな都市である。

         
オタワ人口 :  約87万人      
オンタリオ州人口 : 約1360万人      
       
オタワ面積 : 約2778k㎡      

オンタリオ州面積 : 約107.6万k㎡

     
       

 

 

  名称由来
   
   国名である「カナダ」はイロクォイ・インディアンの言葉で”村落”を、州名の「オンタリオ」は”美しい湖”を意味すると言われている。「オタワ」に関しては、アルゴンキン・インディアンの言葉で”物々交換”もしくは”森の人”を意味するとされている。
   

 

 

  気候
   
 

4月まで雪が降ることがあるが、5、6月には20℃前後になり、日も長くなり過ごしやすい日々が続く。

 

7月下旬から8月上旬にかけて30℃を超える日もあるが、湿度が低いため比較的過ごしやすい。

 
サマータイムが終わり、日が短くなり、急に肌寒くなる。街中の木々が色づき紅葉の美しい季節となる。
 

大変寒く、日中でも平均-10℃前後、夜間は-20℃前後、2月には-30℃以下になることもある。

   
                       
 

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平均最低気温(℃)

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平均最高気温(℃)

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平均降雨量(mm)

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平均降雪量(cm)

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1

0

0

0

0

4

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57

 

 

    時差
   
 

 オタワと日本の時差は通常14時間。(3月第2日曜午前2時より11月第1日曜午前2時までは夏時間のため時差13時間。)当地とトロント、モントリオ-ル、NY、ワシントンは同一時間、カルガリーとの時差は2時間、バンクーバーとの時差は3時間。

   
 
オタワ 日本 日本(カナダ夏時間のとき)
6:00 同日20:00 同日19:00
12:00 翌日2:00 翌日1:00
18:00 翌日8:00 翌日7:00
0:00 同日14:00 同日13:00
 
 

 

2.観光(オタワ市内)
 
 
 
 
  国立芸術センター  航空博物館  

 

 
   
  連邦議会議事堂  http://www.parl.gc.ca
  Parliament of Canada (Wellington St.)
   
 

 オタワの象徴である連邦議事堂は1859~66年に建設された。しかし、1916年の火災で図書館を除いたセンターブロックの大半が焼失したため、現在の建物は1922年に再建されたものである。

 建築材はほぼ国産で、外装は石灰岩、内装は石灰岩及びオーク材を使用。ネオ・ゴシック様式の6階建てで490部屋あり、建築費、設備費は当時の金額で1200万ドルを要したといわれている。

 センターブロックを中央に、向かって右側に上院(Senate)の議場、左側に下院(House of Commons)の議場があり、裏側には図書館がある。中央部のピース・タワー内には53個の鐘があり、15分ごとにチャイムが鳴り、昼には美しい鐘楽を奏でる。また、塔内の戦没慰霊堂には、約6万名の戦没者をだした第一次大戦をはじめとした戦没者の名簿がある。

 広場中央手前には、1967年にカナダ建国100年を記念してともされた火、Centennial Flameがあり、燃え続けている。また周囲には10州3準州が連邦に加入した年月日と紋章が刻まれている。

 
   

 
 
 
  バイワードマーケット http://www.byward-market.com
  ByWard Market (55 ByWard Market Sq.)
   
 

 数多くのレストランがあり、夏場は新鮮な野菜や果物、花を売る青空市場が集まる。野菜や果物、メープルシロップは、新鮮なものが手に入り、休日は旅行者や家族などで賑わう。

   

 

 

    リドー運河 http://www.rideau-info.com
     
 

 対米戦争時の物資の補給路として1832年に開通した。2007年7月に世界遺産に認定された。オタワからキングストン市まで全長202km、その間にはオタワロックスと呼ばれる24の水門がある。現在でも、レジャー用の小型艇用水路として実際に使用されており、夏は観光船も出ている。夏季、シャトーローリエ・ホテル脇の橋上から手動で水門を開閉する様子をみることができる。

 運河沿いはサイクリング、散歩、ジョギングの遊歩道が整備されている。冬季にはダウンタウンからダウズ・レイクまで7kmのギネスブックにも登録されている世界最長の天然のスケートリンクとなる。

 

 

  国立美術館 http://national.gallery.ca       
  National Gallery of Canada (380 Sussex Dr.)      
         
     
         
 

 1880年創立。現在の建物は、建築家モシュ・サフディの構想によるもので1988年5月に移転、オープンしたもの。広場には、ルイーズ・ブルジョワ作の巨大な蜘蛛のブロンズ像「ママン」が展示されている。2005年に320万ドルで購入したこの作品は6体作られており、日本の六本木ヒルズをはじめ、ニューヨークのグッゲンハイム美術館、ロンドンのテート・モダン等にも展示されている。中世イタリアの宗教画をはじめ、マチス、ゴッホ、セザンヌ、クリムト、ミレー、モネ、ゴーギャンといった現代美術の巨匠の作品の他にも”グループ・オブ・セブン”と呼ばれるカナダの芸術家たちの作品やイヌイットによる伝統工芸も展示している。

 
     
         
         
       
  カナダ歴史博物館 http://www.historymuseum.ca/      
  Canadian Museum of History  (100 Rue Laurier, Gatineau )      
         
 

 トルドー首相(当時)のもと1983年頃に構想され、約2億5000万ドル(300億円)をかけてつくられ、90年夏にオープンした。アルバータ州出身の建築家ダグラス・カーディナルによる設計にはコンピューターが駆使されており、独特な形の建築物はカナダの大陸形成(オタワ側から向かって左側建物が西部ロッキー山脈の氷河、右側がカナダ東部の地形、その間の窪みが中部大平原)を表現している。

 常設展として、カナダの先住民族であるイヌイットの絵画や彫刻、先住民のトーテムポール、カナダにおけるヨーロッパ人の軌跡をたどるヒストリーホール等がある。また、博物館内には縦29m横26mの巨大スクリーン(IMAX)と半円球型スクリーン(OMNIMAX)を合体させたIMAXシアターがあり、自然をテーマとする作品等が迫力のある画面で鑑賞することができる。

 名称が「カナダ文明博物館(Canadian Museum of Civilization)」であったが、2013年に変更された。

 

 

 

 

  農業博物館 http://www.agriculture.technomuses.ca      
  Canada Agriculture Museum (Prince of Wales Dr.)      
         
 

 カナダ最大規模の農業試験場の中に位置し、乳牛舎、家畜小屋などを見ることができる。500haの農業試験場敷地内にある樹木園や庭園は、理想的な「田園」といわれている。

 

 

 

  造幣局 http://www.mint.ca      
  Royal Canadian Mint (320 Sussex Dr.)      
         
 

 1908年にロンドン造幣局の支局として建てられて以来、カナダの流通硬貨を造幣してきた。1976年にウィニペグに支局が出来てからは、カナダの流通硬貨を始め、世界74ヶ国のコインはウィニペグで製造されている。オタワでは現在、記念硬貨、純度99.99%の有名なメープル・リーフ金貨等の製造をメインとしている。2004年には、世界初の彩色硬貨を発表した。これは、Remembrance Day(戦没者記念日)にちなんだ記念硬貨で25セントの裏面に赤と黒のインクでポピーの花が描かれている。2007年には、世界最大の金貨(直径53センチ、重さ100kg、厚さ3cm以上、額面は100万カナダドル、純度99.999%)を発行した。建物内のブティックでは各種記念コインやホログラムなどの特殊加工の施されたコインが購入できる。

 
     

 

 

  ローリエ・ハウス http://www.pc.gc.ca/lhn-nhs/on/laurier/index.aspx  
  Laurier House National Historic Site of Canada (335 Laurier Ave. E.)  
         
   第7代首相ウィルフレッド・ローリエと第8代首相ウィリアム・マッケンジー・キングが暮らした邸宅。マッケンジーの死後、この邸宅はカナダ国民へ遺贈された。豪華な室内には、マッケンジーが着ていたCivil Uniformや著名人のサインが記されたローリエのゲストブックなど、当時を偲ばせるものが数多く展示されている。  

 

  国立図書・公文書館  http://www.collectionscanada.ca      
  Library and Archives Canada (395 Wellington St.)      
         
 

 1872年の設立以来、2000万部にもわたる世界中で出版された希少な書籍、初版本、300万部の各種地図、建築図、その他各種印刷物、写真、映画等貴重な資料を保存している。施設により開館時間が異なるため、上記ウェブサイトにてご確認を。

問い合せ:613-996-6969、1-866-299-1600(Library) 613-955-0391(Archives)

 

 

 

  国立芸術センター http://www.nac-cna.ca      
  National Arts Centre (53 Elgin St.)      
         
   1967年の連邦結成百年祭を記念して69年に建設され、内部にはオペラハウス(2300人収容)、劇場(960人収容)、スタジオがある。オペラ、演劇、ダンス等質の高いプログラムが上演されており、NACのオーケストラは世界で高い評価を得ている。なお、オペラハウスの緞帳はカナダ人工芸家が日本に赴き製作した。  

 

 

 

  ノートルダム聖堂  http://www.notredameottawa.com      
  Notre-Dame Cathedral Basilica (56 Guigues St.)      
         
 

 オタワに現存する最古の教会。1841年から1865年にかけて作られ、内部装飾は1876年から1885年にかけて施された。彫刻物やステンドグラス、何百もの聖人像で美しく装飾され、非常に美しい。

 

 

 

 

         
 

 

〇ネピアン・ポイント

Nepean Point

 

 

 
 
 国会議事堂やガティノーの丘が一望でき、眺めの良い場所となっている。ここに立っているのは、1613年にオタワ川周辺を初めて訪ねた、フランス人探検家であり、地理学者、地図作成者でもあるサミュエル・ド・シャンプレイン。手に持っているのは、アストラーべ(航法計器)だが、彫刻家がこの計器の使い方を知らなかったため、上下逆になっている。

 

 

  〇戦争記念碑      
  National War Memorial Confederation Square (Wellington St. × Elgin St.)  
         
 

 1939年に英国王ジョージ6世によって除幕式が行われた。元々は第一次大戦の戦没者を祀るために作られたが、現在は第二次大戦及び朝鮮戦争の戦没勇士も祀られている。Valiants Memorialと呼ばれる、戦没勇士を祀った9つの胸像と5つの等身大の肖像があり、日本で没したグレイ大尉の胸像もある。また、2000年5月には、28,000人の第一次世界大戦無名戦士を祀るモニュメント(Tomb of the Unknown Soldier)が戦争記念碑の前に作られた。毎年11月11日11時(リメンブランス・デー)には首相以下閣僚及び軍人幹部、各国大使が参列し、盛大な記念式典が「平和と自由」を象徴するこの記念碑前で挙行される。

 
         
  →グレイ大尉とは?      
 

 昭和20年8月9日、連合軍艦載機は女川防備隊を攻撃、防備隊に所属する3隻が大破、150余名が戦死した。この攻撃に参加したグレイ大尉は、海防艦「天草」を破壊したものの、対空砲火に遭遇して戦死。現在女川には、平和と日加両国の友好の証として建立された「グレイ大尉記念碑」があり、地元の関係者によって維持されている。グレイ大尉は、この戦功によりビクトリア勲章(Victoria Cross:英連邦諸国の中で最高の勲章)を与えられた。グレイ大尉は、第二次世界大戦中において、最後の受賞者であり加海軍唯一の受賞者である。

 
     
       

 

 

 

       
  戦争博物館 http://www.warmuseum.ca/cwm/home/home  
  Canadian War Museum (1 Vimy Place)  
   
 

 2005年5月オープン。コンクリートデザインの近代的な建物は、在トロント日本文化センターや在京カナダ大使館の設計を手掛けた、日系カナダ人建築家のレイモンド・モリヤマ氏によるもの。広い館内には50万点以上の収蔵品があり、戦車等の展示品を見学できる。

 

 

     
       
  航空博物館 http://www.aviation.technomuses.ca      
  Canada Aviation Museum (11 Aviation Parkway)      
         
 

 第二次世界大戦に使用されたロッククリフ飛行場の3つの格納庫を利用し1964年にオープン。パイオニア時代から戦後までの120機に及ぶ飛行機が展示され、一部の飛行機は機内への立ち入り見学が可能。

 
 

 

     
         
       
  自然博物館 http://www.nature.ca      
  Canadian Museum of Nature (240 McLeod St.)      
         
 

 この”Castle”と呼ばれる建物は1912年より自然博物館として多くの科学者や研究者の情報源として使用されている。1916年に連邦議会議事堂が火災により焼失してから再建されるまで一時的に上下両院によって使用されていたこともある。 現在の改装工事には、日系カナダ人の建築家ブルース・クワバラが携わっている。

 
     
         
       
  科学技術博物館 http://sciencetech.technomuses.ca      
  Canada Science and Technology Museum (1867 St Laurent Blvd)  
         
 

 

 1967年オープン。通信・産業技術・自然資源・交通・科学計器・宇宙等の多分野にわたるコレクションや実際に触れて学べる展示等が好評。敷地内には蒸気機関車や宇宙ロケットもある。

 
     
         
       
 
総督邸 http://www.gg.ca
 
 
Rideau Hall (1 Sussex Dr.)
 
 
 
 

 1838年製粉業者の邸宅として建てられ、その後政府が購入した。首相公邸と迎賓館の筋向かいにある。1866年以来総督公邸として使用されており、ルネッサンス様式を模した邸内正面建物は1913年に増築された。邸内の木の多くはメープルであり、初春にはシロップの採取が行われている。夏季は衛兵交替式が行われる。

 
 
 
 
 
 
最高裁判所  http://www.scc-csc.gc.ca
 
 
The Supreme Court of Canada  (301 Wellington St.)
 
 
 
 

 現在の建物は、1941年に完成。完成後、4年間は戦時官庁として使われた。現在、この建物は文化遺産に指定されている。公聴会は一般人も参加できる。(スケジュールはウェブサイトにて確認を。)また、法科学生によるガイドツアーも行っている。

 
     
         
         
         
       
       
     
3.観光(オタワ近郊)
     
       
  カジノ http://www.casinosduquebec.com/lacleamy  
  Casino du Lac-Leamy (1 Casino Blvd. )      
         

 1996年3月にオープン。オタワ市内から車で約10分。本格的な大型カジノで、1250台のスロットマシーンとブラック・ジャック、ルーレット等ゲーム用テーブルが64台ある。2階には高級レストランの他、バーもある。

 問い合せ:819-772-2100、1-800-665-2274

 
     
         
         
       
ガティノー・パーク http://www.canadascapital.gc.ca/gatineau  
       
 

 オタワ川対岸(ケベック州ガティノー市)にある自然公園。オタワ市内から車で約20分。広さ35,600ヘクタール。公園に点在するハイキングトレイルは計165キロに及び、春夏はキャンピングやハイキング、秋は素晴らしい紅葉、冬はクロス・カントリー・スキーやスノーシューが楽しめる。主な見所は以下の通り。

 問い合せ:819-827-2020、1-800-465-1867

 

マッケンジー・キング・エステート/Mackenzie King Estate

 カナダ史上最長の22年間首相を務めたマッケンジー・キング元首相の別宅。夏季は一般公開されている。森林の中の散策コースのうちいくつかは、キング首相自らがプランを練ったもの。 

問い合せ:819-827-2020、1-800-465-1867

 

シャンプレイン・ルックアウト/Champlain Lookout

 ガティノー一帯及びオタワ川が見渡せる展望台になっている。 

 
     
         
         
       
  冷戦博物館 http://www.diefenbunker.ca      
         
 

 核攻撃の際に連邦政府中枢が避難できるように、カナダ国軍が1959~61年に極秘に建設した4層構造の地下壕。名前は建設当時のカナダ首相、ディーフェンベーカー氏に因んでいる。現在は非営利団体による管理のもとで「冷戦博物館」として公開されており、連邦政府からは国定史跡に指定されている。オタワ市内から車で約40分。見学は予約ツアー($14+GST)のみ。

 問い合せ:613-839-0007、1-800-409-1965

 
     
         
       
4.観光(ツアー)
     
         
  観光船 http://www.paulsboatcruises.com      
  Paul's Boat Lines (219 Colonnade Rd. Nepean)      
         
   ダウズレイクまで、市内及び運河周辺の景色が楽しめるリドー運河コースと、オタワと対岸のガティーノ市街の景観を楽しめるオタワ川コースと2つある。  
         
     
         
         
  観光バス http://www.grayline.ca      
  Discover the Capital Hop On Hop Off Tours      
         
   2階建てバスで、議会議事堂、首相公邸、文明博物館、等市内主要観光スポット12箇所を説明つきでまわるツアー。チケットは連続する2日間有効。
   
         
     
         
         
  水陸両用バス http://www.amphibus.com      
  Lady Dive Tours ( 65 Catherine St.)      
         
 

 

 水陸両用バスにてまずオタワ市内観光を、次にオタワ川のクルーズが楽しめる。時期によっては混むため、予約をお勧めする。

   
         
     
         
         
  蒸気機関車 http://www.steamtrain.ca      
  Hull-Chelsea-WakefieldSteamTrain      
         
 

 

 ガティノー市からウェイクフィールドまで走る蒸気機関車。ガティノー公園やガティノー川沿いを走りながら、郊外の景観を楽しめる。数時間、ウェイクフィールドで過ごしたあと、またガティノー市まで戻ってくる。日中のコース、ディナーを含むコース、日曜ブランチコース等がある。要予約。

 
         
       
         
         
       
5.イベント
     
         
  オタワ・ガティーノ市内で行なわれる主なイベントは下記の通り。詳細はビジターセンターや下記ウェブサイトにて確認できる。  
  オタワフェスティバル    http://www.ottawafestivals.ca/e/main.html  
  オタワイベント    http://www.ottawaevents.org/  
  オタワツーリズム   http://www.ottawatourism.ca/en  
         
     
   
 

Winterlude (2月初旬~中旬)

 オタワとガティノー各所で開催される北米最大の冬の祭典。雪や氷の彫刻コンテストや各種スポーツイベント、ショーなどが開催される。 http://www.canadascapital.gc.ca/celebrate/winterlude

 
       
  Canadian Tulip Festival (5月初旬~中旬)    
   世界最大のチューリップ祭り。15キロに及ぶチューリップの歩道や、ダウズレイク周辺の30万本のチューリップなどが見所。メイジャーズ・ヒル公園には、毎年日本パビリオンが設けられ、日本文化体験等のイベントが行われている。 http://www.tulipfestival.ca  
         
         
 
-チューリップフェスティバルの始まり-
 
 

 第二次世界大戦中、ナチスドイツに占領されたオランダからカナダに疎開していたユリアナ王女はオタワ滞在中に妊娠、出産することになった。しかし、オランダには「オランダ王室を継ぐものはオランダ生まれでなければならない」という法律があったため、カナダ政府の配慮で、ユリアナ王女の病室は一時的にオランダとなった。そして1943年1月19日、ユリアナ王女はオタワ市民病院で女児を出産。人々は王女の誕生を祝福し、オランダ国歌が国会議事堂のカリヨンで奏でられた。やがて、戦争は終わり、ユリアナ王女と子供達は再び祖国の地を踏むことができた。

 ユリアナ王女に対する手厚い待遇と、カナダ兵が荒れ果てたオランダの復興に手を貸したことへの感謝の印として、1945年にオタワに10万個のチューリップの球根が贈られた。翌年にはさらに2万個が贈られ、その後は毎年オランダから1万個のチューリップが贈られ続けている。そしてこれをきっかけに1953年に最初のCanadian Tulip Festivalが開催された。

 
       
  Italian Week (6月初旬~中旬)    
   イタリア人街である、Preston Streetを中心としたお祭り。    
       
  Ottawa Jazz Festival ( 6月下旬~7月上旬 )     
   ダウンタウンの中心部で行われるジャズフェスティバル。世界各地からミュージシャンが参加し、ビックバンド、スイング等、様々なジャンルが楽しめる。http://www.ottawajazzfestival.com    
       
  Canadian Sunset Ceremony (6月下旬~7月上旬)    
   RCMP(Royal Canadian Mounted Police カナダ連邦警察)が行うミュージカルライド。音楽に合わせた騎馬警官による騎馬行進。http://www.rcmp-grc.gc.ca/mr-ce/index-eng.htm  
       
  Parliament Hill Changing the Guard (6月下旬~8月下旬)  
   伝統的な赤い制服に毛皮の帽子を被った衛兵がローリエ通りからエルギン通り、そしてウェリントン通りを行進し、議事堂にて衛兵交代式のセレモニーを行う。  
       
  Canada Day (7月1日)      
   国会議事堂にてスピーチやRCMP騎馬隊のショーが行なわれる他、ダウンタウン各所にてもステージが設けられ、音楽演奏やストリートパフォーマンスが行なわれる。夜には花火が打ち上げられる。  
         
  Sound and Light Show (7月、8月)      
   夜9時半頃から始まるライトショー。議事堂が巨大なスクリーンとなり、音と光でカナダの文化や歴史を紹介する。  
         
  Ottawa Bluesfest (7月上旬 ~中旬)      
   北米でも有数の大きな音楽祭。約10日にわたり、複数のステージにてブルースのみならず、ロックやポップも含めたくさんのパフォーマンスが行なわれる。人気のある歌手がくることもあり、毎年大きな盛り上がりを見せる。http://www.ottawabluesfest.ca  
         
  Ottawa International Chamber Music Festival (7月下旬~8月上旬)  
   ダウンタウンにある教会などで行われる室内音楽祭。カナダを含め、世界中から演奏者が集まり、各地で100近くのコンサートを行う。http://www.chamberfest.com  
         
  Ottawa Dragon Boat Festival (7月下旬)      
   ムーニーズベイで開催される、中国伝統のボートレース。150以上のチームが競い合う。他、様々な文化のパフォーマンス等もある。  
         
  CKCU Ottawa Folk Festival (8月中旬)      
   フォークやルーツ音楽を楽しめる。東部カナダで人気の高いフォークフェスティバルの一つ。  
         
  Pride Festival (8月中旬)      
 

 様々なセクシュアルアイデンティティを誇るための1週間。パレードでは性的少数者の象徴である虹色の旗があちこちで見られる。

http://www.capitalpride.ca

         
  Gatineau Hot Air Balloon Festival  (9月中旬)      
 
 期間中は様々な形をした色とりどりの気球が空を舞う。気球の発着するところをみることができるほか、気球に乗ることもできる。 

http://www.montgolfieresgatineau.com/