第35回カナダ全国日本語弁論大会の開催

令和6年3月24日
 3月24日、当館は、オタワ地区日本語弁論大会実行委員会、全国日本語弁論大会組織委員会及びカナダ日本語教育振興会(CAJLE)と共催し、当館広報文化センターにおいて、「第35回カナダ全国日本語弁論大会」を開催しました。(協賛:Blue Tree Books、カシオ(CASIO)計算機株式会社、オタワ大学・現代語・文学学部、IACE Travel Canada Inc.、国際交流基金トロント事務所、三井物産株式会社、アルバータ大学・高円宮殿下日本カナダ記念基金、カールトン大学・言語学・語学研究学科)。本大会では、カナダ国内7地区で実施された大会で優勝した23名の弁士が、4部門(初級、中級、上級、オープン部門)で、自身の思いや経験、社会問題、語学教育、日本文化など多岐に亘るテーマについて熱弁を振るい、日本語教育関係者のほか日本語・日本文化に関心を有する学生や一般市民などが発表を見守りました。
 
 開会式で山野内勘二大使が挨拶を行い、他言語の学習を通じて、その国の文化や考え方を理解することができると話し、本大会で集まった出場者間の交流が日本とカナダの良好且つ緊密な関係の基盤となっていると述べました。
 
 本大会の間には、日本とカナダ間の文化理解を深めることを目的として、我が国外務省が実施する対日理解促進交流プログラム「カケハシ・プロジェクト」により、昨年訪日したアダム・シュロックオタワ大学学生から日本滞在時の体験も紹介されました。
 
 また、全国大会に先立ち、山野内大使は大使公邸において、大会関係者及び参加者を招いてのレセプションを開催しました。レセプション参加者は、和やかな雰囲気の中で親交を深めました。
 

<各部門優勝者>
初級部門 優勝:Sterling Wu(ウェスタン大学)「お爺さんのコーヒー」
中級部門 優勝:Seohee Lee(ブリティッシュコロンビア大学)「自分自身から私を守ってあげるもの」
上級部門 優勝:Hei Tung Chloe Shek(ヨーク大学)「「ヤングケアラー」の見方と味方」
オープン部門 優勝:Megumi Varghese(アルバータ大学)「最初の一歩」 
 
最優秀賞:Megumi Varghese(アルバータ大学)「最初の一歩」 
 
三井物産賞:
Seohee Lee(ブリティッシュコロンビア大学)「自分自身から私を守ってあげるもの」
Hei Tung Chloe Shek(ヨーク大学)「「ヤングケアラー」の見方と味方」
 
カシオ計算機株式会社賞:
Liam Jay(セント・メリー大学)「本が好きな理由」
Kessy Clark(モントリオール大学)「ファアトイト」
 
IACE Travel Canada Inc.賞:Louris Cai (モントリオール大学)「ある歌手の話し」
 
大使賞:Toluwalase Omoniyi(ウィニペグ大学)「私の漢字の旅」

 
山野内大使による挨拶

 
デイビス・アルバータ大学高円宮日本研究教育センター暫定所長による挨拶

 
相津実行委員長による挨拶

 
三井審査員(カナダ三井物産社長)による講評

 
会場の様子

 
シュロック・オタワ大学学生による訪日体験の発表の様子

 
実行委員長及び審査員、参加者一同

 
レセプションで冒頭挨拶を行う山野内大使 レセプションの様子