在カナダ日本国大使館 川村泰久大使からの御挨拶

令和元年12月20日

写真提供:カナダ総督府(撮影:Sgt Johanie Maheu)
 
 11月19日、駐カナダ大使としてオタワに着任しました川村泰久です。
 
 12月18日、ペイエット総督に信任状を捧呈し、正式に駐カナダ大使としての任務を開始しました。
 
 カナダに来る前は、国際連合日本政府代表部大使、その前は本邦で外務報道官を務めてまいりました。
 
 日加修好90周年を祝う日加両国は、長年にわたり友好的な関係を築いてきており、自由、民主主義、人権、法の支配といった共通の価値観を共有しています。本年4月の安倍総理のカナダ訪問の際には、安全保障・経済の両面で日加関係が強化されていることを歓迎するとともに、「自由で開かれたインド太平洋」ビジョンの下に日加間の戦略的パートナーシップを強化していくことで一致しました。

 特に経済分野では、日加両国が共に締約国となっているCPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定)が2018年末に発効しました。例えば、2019年の第1~第3四半期を見るとカナダから日本への牛肉・牛肉製品の輸出について前年同期比で67.2%の増加などが見られます。また、エネルギー分野では、両国は重要なパートナーです。エネルギーの安定供給を重視する日本と供給先の多様化を図るカナダは、LNGを中心として、更なる協力が見込まれます。イノベーション分野においても、カナダは世界最先端のAI(人工知能)人材・拠点が集積しており、両国の強みを活かして協力できる有望な分野と考えています。
 また、両国間の人的交流や文化交流も大変活発になってきています。
 
 私はカナダには過去30年以上にわたって何度か訪れていますが、勤務をするのは今回が初めてとなります。このように極めて良好な日加関係をあらゆる分野において更に発展させるべく全力で取り組んでまいりたいと思います。何卒皆様の御理解と御支援を賜りますようよろしくお願いいたします。