山野内大使 信任状捧呈後のメッセージ

令和4年6月8日

Photo credit: MCpl Anis Assari, Rideau Hall © OSGG, 2022

 みなさん こんにちは。

 駐カナダ大使としてオタワに着任して、はやひと月が経ちました。今般、6月7日にメアリー・J・メイ・サイモン総督に信任状を捧呈し、特命全権大使として、いよいよ本格的に活動を開始いたしました。先月着任後の御挨拶にて自身のカナダとの関わりを振り返りながら抱負を述べましたが、気持ち新たに、日加関係の一層の発展のため全力を尽くしたいと思います。

 着任後ひと月余の間、早速さまざまな方とお会いし、お話を伺う機会に恵まれました。日加両国は、自由、民主主義、法の支配といった普遍的価値観を共有し、市民レベルの往来・交流・友情が相互理解の基盤となって良好な二国間関係を築いてきました。そして今、その揺るぎない基盤の上に、両国が共有する「自由で開かれたインド太平洋」ビジョンの実現に向けて両国関係を更に進展させる機会を迎えていること、そして、多くの人がそこに注目していることを、ひしひしと感じます。激動する世界の現状にあって、日加間の協力が持つ重要性と可能性を改めて認識する毎日です。まさに「カナダ再発見」です。日本とカナダがお互いにとり大切なパートナーであること、そして日加関係の深化・強化がお互いの国にとり、また国際社会全体の平和と繁栄にとり重要な意味を持つことを確信し、政治・安全保障、経済・ビジネス、文化・人の交流の全てにわたり、一つ一つの機会を捉え、共通の価値観・理念に根ざした協力や相互理解を具体的な形にしていけたらと思います。

 改めまして、これから、日本及びカナダ並びに両国関係に思いを寄せる皆様と共に日加関係を促進する活動に取り組んでいけることを、楽しみにし、微力ながら最善を尽くしたいと思っております。