2024年度加日文学賞授賞式の開催

令和7年11月19日
 11月19日、カナダ芸術審議会事務所において、当館とカナダ芸術審議会との共催で2024年度加日文学賞授賞式を開催しました。加日文学賞(注)は、日本や日本に関係する事柄又は日加両国の相互理解の促進をテーマにカナダ人作家が執筆し、文学的に優れた作品を表彰するものです。また、カナダ人作家が、日本語から英語又はフランス語に翻訳した作品も表彰の対象です。
 
 2024年度の英語書籍部門受賞作品は、アート・ミキ氏の「Gaman – Perseverance: Japanese Canadians’ Journey to Justice」(Talonbooks出版)、フランス語書籍部門受賞作品は、エティエンヌ・ルー・ジョバン氏の「Penriuk et sa douleur: Ossements aïnous retenus prisonniers」(Université du Québec出版)が選ばれました。
 
 授賞式では、冒頭、ミシェル・シャウラ・カナダ芸術評議会会長兼最高経営責任者(CEO)から祝辞が述べられました。続いて、山野内勘二大使から、両受賞者に対する祝辞を述べた上で、両受賞者が日加間及びカナダ国内のコミュニティ間の相互理解を深めるために尽力された功績について評価しました。 また、加日文学賞が、カナダ人にとって日本についてより深く学ぶきっかけとなることを願っている旨述べました。その後、イヴ・フランソワ・ブランシェ・ブロック・ケベコワ党党首からも各受賞者に対して祝意を述べました。
 
 続いて、山野内大使及びシャウラ会長兼CEOから受賞者それぞれに賞状を授与しました。これを受けて各受賞者は、受賞のスピーチを行い、自らのこれまでの活動を支えてくれた人々に感謝の意を表しました。
 
 授賞式の後のレセプションでは、日本食及び日本酒が振る舞われました。参加者たちは交流を深め、有意義な機会となりました。
 
注:加日文学賞運営資金の一部は、日加両国の芸術文化コミュニティの絆を一層強化することを目的として1988年に日本政府により設立された加日基金から出資されており、カナダ芸術審議会が同基金の運営・管理を行っています。


 
山野内大使による祝辞

 
ブランシェ・ブロック・ケベコワ党首による祝辞

 
山野内大使からアート・ミキ氏への賞状授与

 
シャウラ会長兼CEOからエティエンヌ・ルー・ジョバン氏への賞状授与

 
受賞者との記念撮影

 
授賞式後のレセプション

 
トニー・ロフレダ上院議員との懇談 日本酒の提供・説明