当館後援事業:マクドナルド・ローリエ・インスティチュート(MLI) 主催「エキスパート・ブリーフィング:インド太平洋への燃料供給」の開催
令和4年2月24日
2022年2月24日、マクドナルド・ローリエ・インスティチュート(MLI)は、当館後援事業「エキスパート・ブリーフィング:インド太平洋への燃料供給–水素エネルギーはいかにして同地域のエネルギー安全保障を保護するか」をオンラインで開催しました。川村泰久大使は、MLIのジョナサン・バークシャー・ミラー氏による歓迎の挨拶に続き、開会挨拶を行いました。
開会挨拶で、川村泰久大使は、インド太平洋地域の重要性と自由で開かれたインド太平洋(FOIP)のビジョン実現のためのカナダなどのパートナー国との日本の協力について述べました。川村大使は、エネルギー安全保障、環境・気候変動は、FOIPの実現のための日加間の協力優先6分野に含まれており、これらの分野における日加協力が重要であると強調しました。また日本企業が参加するLNGカナダの運用が開始されれば日本などアジアのエネルギー安全保障に貢献すること、日加共通の目標である2050年ネットゼロに向けた取り組みとして官民で日加水素エネルギー協力が推進していることを紹介しました。
カナダ天然資源省のフランク・デ・ロシエ次官補も開会挨拶を行いました。デ・ロシエ次官補はエネルギー安全保障のための日加協力の重要性を強調し、世界有数のクリーン・エネルギーの生産者、消費者、輸出者となることを目指すカナダの水素戦略について紹介しました。
日本エネルギー経済研究所(IEEJ)の山下ゆかり常務理事が、エネルギー安全保障とカーボン・ニュートラルに向けた水素と燃料アンモニアの可能性について基調講演を行いました。山下常務理事は、ポートフォリオ・アプローチがエネルギー安全保障にとって重要であり、脱炭素化した化石燃料がインド太平洋におけるカーボン・ニュートラルにとって不可欠であり、また CCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)の技術によって脱炭素化された水素は、アジア諸国のエネルギー転換にとっても重要であると説明しました。山下常務理事はまた、水素エネルギーの推進においては、技術協力、コスト削減、ルール作成、競争力のある市場形成のための協力が重要であり、カナダと日本はそのような協力に適していると強調しました。
本エキスパート・ブリーフィングでは、ジェフ・クチャルスキ・ロイヤル・ローズ大学助教授・ MLIシニアフェローと、マシュー・クリペンスタイン・カナダ水素燃料電池協会カナダ西部地域マネージャーが討議者として参加しました。パネル・ディスカッションは、ヘザー・エクスナー=ピロMLIシニア政策分析官がモデレーターを務めました。
川村泰久大使による開会挨拶
ウェビナー動画 Expert Briefing: Energy Security in the Indo-Pacific - YouTube

川村大使による開会挨拶

山下IEEJ常任理事による基調講演
開会挨拶で、川村泰久大使は、インド太平洋地域の重要性と自由で開かれたインド太平洋(FOIP)のビジョン実現のためのカナダなどのパートナー国との日本の協力について述べました。川村大使は、エネルギー安全保障、環境・気候変動は、FOIPの実現のための日加間の協力優先6分野に含まれており、これらの分野における日加協力が重要であると強調しました。また日本企業が参加するLNGカナダの運用が開始されれば日本などアジアのエネルギー安全保障に貢献すること、日加共通の目標である2050年ネットゼロに向けた取り組みとして官民で日加水素エネルギー協力が推進していることを紹介しました。
カナダ天然資源省のフランク・デ・ロシエ次官補も開会挨拶を行いました。デ・ロシエ次官補はエネルギー安全保障のための日加協力の重要性を強調し、世界有数のクリーン・エネルギーの生産者、消費者、輸出者となることを目指すカナダの水素戦略について紹介しました。
日本エネルギー経済研究所(IEEJ)の山下ゆかり常務理事が、エネルギー安全保障とカーボン・ニュートラルに向けた水素と燃料アンモニアの可能性について基調講演を行いました。山下常務理事は、ポートフォリオ・アプローチがエネルギー安全保障にとって重要であり、脱炭素化した化石燃料がインド太平洋におけるカーボン・ニュートラルにとって不可欠であり、また CCUS(二酸化炭素回収・利用・貯留)の技術によって脱炭素化された水素は、アジア諸国のエネルギー転換にとっても重要であると説明しました。山下常務理事はまた、水素エネルギーの推進においては、技術協力、コスト削減、ルール作成、競争力のある市場形成のための協力が重要であり、カナダと日本はそのような協力に適していると強調しました。
本エキスパート・ブリーフィングでは、ジェフ・クチャルスキ・ロイヤル・ローズ大学助教授・ MLIシニアフェローと、マシュー・クリペンスタイン・カナダ水素燃料電池協会カナダ西部地域マネージャーが討議者として参加しました。パネル・ディスカッションは、ヘザー・エクスナー=ピロMLIシニア政策分析官がモデレーターを務めました。
川村泰久大使による開会挨拶
ウェビナー動画 Expert Briefing: Energy Security in the Indo-Pacific - YouTube

川村大使による開会挨拶

山下IEEJ常任理事による基調講演

質疑応答の様子