日本画家、菊地貢氏画家活動50周年記念展覧会の開催

令和元年9月11日
 8月22日~9月8日、当館講堂において、オタワで長年にわたり日本画家及び華道家として優れた活動を行ってきた菊地貢(きくちみつぎ)氏の画家生活50周年を記念する展覧会を開催しました。多彩な創作活動の軌跡を、初期の作品から今回の展覧会に向けて制作された新作までの計54点の絵画及び使用画材の展覧を通じて紹介しました。
 
 菊地氏は北海道出身で1960年代にカナダへ移住した後、色鮮やかにきらめく花々や生き物の他、日本やカナダの風景をモチーフにした墨絵や日本画、水彩画、油絵を数多く生み出しました。50年間描き続けてきた現在でも、画家として精力的に創作を続けており、緻密で繊細さを表現しつつ自然や生命への敬虔な思いが感じられる作品を生み出しています。また、同氏は華道家として生け花の普及にも携わり、後進の指導にも尽力されました。
 
 22日に開催された開会式で石兼大使は、菊地氏が自身の芸術的活動を通じて日加両国間の文化交流や相互理解の増進に大きな役割を果たしてこられたことを称え、祝辞を述べました。開会式には、当地の芸術関係者や日系人の他、菊地氏と長年の親交で結ばれた友人や華道を通じて出会った生け花愛好家を中心とした方々などが多くつめかけました。
 
 26日には、カナダをご訪問中の高円宮憲仁親王妃久子さまも同展覧会を鑑賞されました。
 
冒頭挨拶をする石兼大使

 
乾杯の音頭を取るブライアン・ヤマシタ・
オタワ日系文化協会代表
 
乾杯の様子

 
石兼大使夫妻に作品の説明をする菊地氏

 
会場の様子

 
画材の紹介

 
菊地氏の作品とMarie-Eve Coupal-Place小原流生け花
オタワ支部会長による生け花
 
石兼大使夫妻と菊地氏