日本が救済したシベリアのポーランド孤児に関するプレゼンテーション

令和8年4月10日
 2月23日、当館は、駐カナダ・ポーランド共和国大使館及びカナダ人権博物館との共催で、「シベリアからの脱出、記憶からの脱出」の著者であるポール・ヴォイダク氏による、日本が救済したシベリアのポーランド孤児に関するプレゼンテーションを開催し、外交団、連邦議会関係者、OJCA・OJCC関係者、当地ポーランド・コミュニティ、当地ユダヤ・コミュニティ、有識者等約60名が参加しました。
 
 冒頭挨拶において山野内大使は、人権という概念は、遙かなる時の蓄積を経て生まれた人類の財産であり、日本によるポーランド孤児救済の史実もまた人類にとっての財産の一つである旨述べました。また、1920年にウラジオストクのポーランド救済委員会から要請を受けた日本国外務省が、日本赤十字社に孤児救済を依頼したのに対し、日本赤十字社がポーランド孤児765名を受け入れ、祖国への帰国支援を行ったが、ポーランドはこれらの歴史を忘れず、1995年の阪神・淡路大震災発生直後には、被災児童をポーランドに招き、温かく歓待した、という日本とポーランドとの相互の友情についても紹介しました。さらに、ポーランド孤児及び杉原千畝氏発給の命のビザによるユダヤ人生存者が、時期は違うが、双方共に上陸したのが福井県敦賀であったことを言及した上で、それらの史実を後世に伝えている敦賀市に所在する資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」及び米澤敦賀市長からのメッセージを紹介しました。
 
 続いて、ジエルスキ在カナダ・ポーランド大使、カーン・カナダ人権博物館館長、ロス加日議連共同副議長及び倭島在カルガリー総領事がそれぞれ挨拶を行いました。
 
 その後、ヴォイダク氏がプレゼンテーションを行い、過去についてほとんど語らなかった、ポーランド孤児であった父の逝去後に、様々な記録を辿って徐々に解き明かしていった父親の人生の足跡等について説明しました。プレゼンテーション後、ヴォイダク氏により紹介されて登壇した、クリスティーナ・コンギエル・ブロスコウスカ氏もポーランド孤児であった父親等について語りました。続いて、ヴォイダク氏に対する質疑応答が行われた後、ヴォイダク氏から山野内大使ほかに対して同氏の著書が贈呈されました。
 
 最後に、ドゥ・ラ・サール高校の生徒により、ポーランド人作曲家であるショパンの楽曲が披露されました。
 
 その後のレセプションでは、嶋在外公館料理人による和食が振る舞われました。参加者は交流を深め、有意義な機会となりました。
 
冒頭挨拶をする山野内大使

 
挨拶をするジエルスキ在カナダ・ポーランド大使

 
挨拶をするカーン・カナダ人権博物館館長

 
挨拶をするロス加日議連共同副議長

 
挨拶をする倭島在カルガリー総領事

 
プレゼンテーションを行うヴォイダク氏

 
孤児であった父について語るブロスコウスカ氏

 
山野内大使とヴォイダク氏との記念撮影

 
ドゥ・ラ・サール高校の生徒による演奏

 
ヴォイダク氏と関係者との記念撮影

 
ヴォイダク氏の著書