日本酒紹介オンライン行事の開催

令和4年2月25日
 2月25日、日本大使館は、2018年に酒サムライ*の称号を授与され、トロントを拠点に日本酒ソムリエとして日本酒の理解や普及に多大な貢献をされているマイケル・トランブレー氏を講師としてお招きし、日本酒紹介行事「The A to Z of Sake: Exploring the basics, culture and food pairing of Japan’s National Drink」を開催しました。

 トランブレー氏は、幅広い銘柄の日本酒を取り揃えているトロントの日本食レストラン「Ki Modern Japanese Restaurant + Bar」のソムリエである他、世界的なワイン教育機関であるWSET(Wine & Spirit Education Trustの略。本部はイギリス・ロンドン)認定のワイン及び日本酒学講師でもあります。同機関が主催する「International Wine Challenge」の日本酒部門では、審査委員長を務めたこともあります。また、日本酒は地域に根ざした文化であるという認識から、その土地独自の気候風土がどのように日本酒の味わいに影響を与えているかを学ぶ「Sake Scholar Course」を設立するなど、日本酒教育事業にも熱心に取り組んでいます。

 本イベントでは、川村泰久大使が冒頭挨拶を行い、日本酒は何世紀にもわたって日本文化の重要な部分を占めており、日本人の生活に根付いていると述べました。また、日本酒は、適量を摂取することで健康効果が期待できると同時に、和食に限らず様々なジャンルの料理とのペアリングも楽しむことができると話しました。

 本イベントでは、日本酒に関する基礎知識をはじめ、その文化的価値や健康効果、カナダでも容易に入手できる食材とのペアリング方法などの詳しい解説がされました。プレゼンテーション終了後、トランブレー氏は、参加者から寄せられた日本酒とインド料理などの辛い料理との相性や最高峰の日本酒は温めないで飲むのが良いのかなどの様々な質問に答えました。本イベントを通じて、日本酒が食材や料理の味を引き立て、食事を一層豊かにしてくれることを伝えることができました。

*「酒サムライ」は日本酒造青年協議会が日本酒及び日本酒文化の歴史と素晴らしさを様々な活動を通じて国内外に広めることに尽力している人に対して叙任している称号で、現在世界中に約90人の「酒サムライ」がいます。

(イベントの様子は以下のリンクからご覧頂けます。)
The A to Z of Sake: Exploring the basics, culture and food pairing of Japan’s National Drink

 
冒頭挨拶を行う川村大使

 
日本酒についてセミナーを行うトランブレー氏

 
日本酒が四季を通じて日本人の生活に密着していると説明するトランブレー氏
 
日本酒のうまみ成分と魚介類やキノコ類が持つうまみ成分をペアリングすることで生まれる「うまみの相乗効果」について解説する トランブレー氏