「風の電話」映画上映会の開催

令和6年3月7日
 3月7日、当館は、当館広報文化センターにおいて、オタワ大学の日本語学習者クラブ・JELLO (Japanese Enthusiasts Language Learning Organization)との共催で「風の電話」映画上映会を開催しました。

 映画「風の電話」は、2011年3月の東日本大震災で被災した少女の再生の物語であり、本映画上映会は、東日本大震災13周年という点に加え、本年1月1日に発生した能登半島地震で被害を受けた方々への連帯の意味も込めて開催しました。
 
 風の電話は岩手県大槌町にある私設電話ボックスで、電話線の繋がっていない黒電話で亡き人に思いを伝えたりできるようになっています。2011年の東日本大震災以降は一般にも開放されています。その後、大槌町の風の電話に触発され、カナダを含む世界中でも同様の風の電話が作られており、大使館のあるオタワに近いケベック州チェルシーにも2022年に風の電話が開設されました。
 
 古谷公使は、夜の部の開始にあたり、日本が被災した際に、いち早く連帯の意を示してくれたカナダの人々に再度感謝の意を述べました。続いてチェルシーの風の電話の発案と設置を行ったボランティア・グループを代表してDonna Troop氏が登壇し、設置までの状況から、現在多くの人々が悲しみから立ち直るのに役立っている様子を伝えました。
 
 午後と夜の2回の上映会に延べ約150名が来場し、震災での悲しみに立ち向かう日本の人々の姿、また助け合う精神に感銘を受け、日本へ行ってみたいとの気持ちが強くなった等の感動の声が寄せられました。

 
冒頭挨拶を行う古谷公使

 
ケベック州チェルシーにある「風の電話」を紹介するDonna Troop氏

 
会場の様子

 
映画ポスター

 
チェルシーの風の電話 岩手県大槌町の風の電話