いけばな3団体に対する在外公館長表彰授章式の開催

令和6年9月5日
 2024年9日5日、山野内勘二大使は、公邸において、いけばなインターナショナル・オタワ支部及び小原流いけばなオタワ支部、草月流いけばなオタワ支部の3団体に対し、いけばなを通じ日本とカナダとの友好親善に寄与された功績に基づき、それぞれ在外公館長表彰を授与しました。
 
 いけばなインターナショナル・オタワ支部は、1969年にカナダ国内で最初に創設された歴史ある支部であり、小原流いけばなオタワ支部及び草月流いけばなオタワ支部の会員で構成されています。「Friendship through Flowers」をモットーとし、毎年カナダ自然博物館において、いけばなインターナショナル・オタワ支部とカナダ自然博物館が共催でいけばな展を開催しています。
 
 1989年に創設された小原流いけばなオタワ支部は、今年、創設35周年の節目の年を迎えました。同支部会員向けのワークショップをはじめ、いけばなに関心のある団体や一般のカナダ人向けに、いけばなのデモンストレーションを行うなど、積極的にいけばなの普及に尽力しています。毎年当館広報文化センターにおいて、当館との共催で「小原流いけばな展」を開催しています。
 
 草月流いけばなオタワ支部は、1980年代に故渡辺美恵子氏の指導の下、「Seibi-Kai Study Group」として発足し、1996年に草月流いけばなオタワ支部に改称されました。毎年当館広報文化センターにおいて、当館との共催で「草月流いけばな展」を開催している他、オタワ市内の様々な文化イベントにも参加するなど、いけばな文化の発展、振興に寄与されてきました。
 
 式典では、山野内大使が3団体の功績を称える祝辞を述べ、いけばなが多くの人を魅了してやまない理由として、いけばなが視覚的な美しさに止まらず、その背後にある概念や哲学に共感するためであると述べ、いけばなが持つ芸術性や自然の中に生きる草木の風情を表現し続けている3団体を称賛しました。
 
 これに対し、各3団体をそれぞれ代表して、アン・ブローいけばなインターナショナル・オタワ支部会長及びエリザベス・アームストロング小原流いけばなオタワ支部会長、イレイン・シグラー草月流いけばなオタワ支部会長が今般の受章への謝意を述べると共に、現在に至るまでのそれぞれの団体の歩みについて語った他、各団体の創設に関わった関係者や式典の出席者に感謝の意を表しました。
 
 続いて、加日議連のアンドリュー・カルドーゾ(Andrew Cardozo)上院議員及びジュディ・スグロ(Judy Sgro)下院議員が祝辞を述べ、カーシャ・マイエフスキー・カナダ自然博物館対外交流ディレクター代理が乾杯の挨拶を行いました。また、加日議連のモナ・フォーティエ(Mona Fortier)下院議員(前行財政管理調整委員会委員長)から各団体に対するお祝いのメッセージも代読されました。
 
 式典には、各団体による繊細で美しいいけばなが展示され、レセプションに華を添えました。

 
山野内大使祝辞

 
加日議連のカルドーゾ上院議員祝辞

 
加日議連のスグロ下院議員祝辞

 
マイエフスキー・カナダ自然博物館対外交流ディレクター代理祝辞

 
表彰状を手にするブローいけばなインターナショナル・オタワ支部会長と山野内大使

 
ブロー会長答辞

 
表彰状を手にするアームストロング小原流いけばなオタワ支部会長と山野内大使

 
アームストロング会長答辞

 
表彰状を手にするシグラー草月流いけばなオタワ支部会長と山野内大使
 
シグラー会長答辞
 
 
いけばなインターナショナル・オタワ支部関係者一同

 
小原流いけばなオタワ支部関係者一同

 
草月流いけばなオタワ支部関係者一同

 
加日議連及びカナダ自然博物館関係者と受賞者
 
 
ブローいけばなインターナショナル・
オタワ支部会長による作品
クーパル小原流いけばなオタワ支部
メンバーによる作品
シグラー草月流いけばなオタワ支部
会長による作品
 
式典の様子 公邸での歓談