金継ぎに関するイベント「The Art of Kintsugi」の開催

令和4年2月11日
 2月11日、日本大使館は、バンクーバー在住の金継ぎアーティスト・福丸直子さんによるオンラインイベント「The Art of Kintsugi」を開催しました。

 川村大使は冒頭挨拶を行い、金継ぎは近年海外でも知られるようになってきた陶磁器の破損部分に金紛などを用いて意図的に目立たせながら修復する日本の伝統的方法で、壊れてしまったものも、その過去も含めて受け入れる気持ちを抱かせる技法であると述べました。

 福丸さんは25年以上陶磁器の修復師としてヨーロッパや北米で活動されており、その見地から金継ぎと西洋式修復方法の違いについての説明、また自身の価値観を変えた金継ぎとの出会いについて語られました。その後、接着材として使われる漆の紹介や、実際に福丸さんが修復作業を行う様子が動画で段階ごとに解説されたほか、福丸さんが行っているブリティッシュ・コロンビア州の陶芸作家とのコラボレーション活動も紹介されました。

 イベント終盤には、参加者からは福丸さんの作品の美しさに数多くの称賛のコメントや多くの質問が寄せられるなど、関心の高さが伺えました。
 
冒頭挨拶を行う川村大使

 
金継ぎに関するプレゼンテーションをする福丸直子さん

 
金継ぎ修復作業のデモンストレーション

 
福丸直子さんによる金継ぎ作品

 
福丸直子さんとブリティッシュ・コロンビア州の陶芸家とのコラボレーション活動