日本画家の菊地貢氏による日本画・墨絵展の開催

 

 


 10月19日から当館講堂において、邦人画家の菊地貢(きくち・みつぎ)氏による日本画・墨絵展が開催されています。会場には、花鳥風月をモチーフとした菊地氏の作品30点とともに,菊地氏の指導の下で生け花を学んだ方々による生け花の作品も飾られています。
 
 菊地氏は1960年代にオタワに移住、画家(墨絵、日本画、水彩画、油絵)として活躍する一方で、華道家として生け花の教授にも携わるなど、長年に亘り日本文化の普及に取り組まれてきました。その功績により、2002年に外務大臣表彰を授賞、2012年春に旭日双光章叙勲を授章されました

 

 奥田大使は開会式における冒頭挨拶の中で、当館と菊地氏との半世紀近い関わりに言及しつつ、カナダにおける菊地氏による日本文化普及への貢献を称えました。また,大使公邸に所蔵され、本展示会で初めて一般公開された、美しい秋のオタワを描いた作品「Autumn in the Capital」を紹介しました。

 

 多くの来場者は,菊地氏の作品の表現の繊細さと緻密さに目を見張り,モチーフの有する生命力を見事に描写した作品の数々に心を捉えられた様子でした。同時に,絵画作品とその横に添えられたみずみずしい生け花との自然な調和を楽しんでいる様子でした。

 

 開会初日には、170名以上の方々が来場しました。展示会は、10月27日まで毎日、当館講堂で開催しています。

 

 

  

奥田大使による冒頭挨拶

菊地貢氏による冒頭挨拶

   

開会式の様子

菊地氏の日本画作品(「Autumn in the Capital」(左)と「Red Mount Fuji」(右))と生け花

   
会場の様子