加日文学賞授賞式及び邦楽演奏会「にっぽん旅情」の開催

 


 

 1月25日、当館講堂において、2014年度加日文学賞授賞式及び邦楽演奏会「にっぽん旅情」が開催され、約140名の方が参加されました。

 冒頭、奥田大使は、過去25年間に亘るカナダ芸術審議会の加日文学賞に対する協力に謝意を表明しつつ、文学賞と演奏会を組み合わせることにより、より多くのカナダの方が日本との絆を強め、日本文化に親しみを感じることを期待する旨述べました。

 

 2014年度の加日文学賞は、英語書籍部門で「A Tale for the Time Being」(Penguin Canada Books Inc.出版)の著者であるルース・オゼキ氏、仏語部門で「Seize tableaux du Mont Sakurajima」(Editions Philippe Picquier出版)の著者であるミシェル・レニエ氏が受賞しました(カナダ芸術審議会による加日文学賞の発表については、こちらのリンクをご覧ください)。

 

 受賞者に対しては、奥田大使及びカナダ芸術審議会ゴデ芸術分野ディレクターから、祝意の表明とともに賞状及び賞品が授与されました。これに対して、レニエ氏からは、小説に込められた自らの日本への思いについてスピーチがされました。オゼキ氏は、天候が原因で残念ながら欠席されましたが、出版社により、オゼキ氏によるメッセージの代読がありました。また、授賞式では、各出版社に対しても、その尽力を称え、賞状が授与されました。

 

 授賞式に続いて、邦楽演奏会「にっぽん旅情」が行われました。和楽器奏者として活躍する板橋僚子氏(ガティノー在住)と草野スコット氏(トロント在住)が、津軽三味線、和太鼓、尺八、篠笛などにより日本各地の民謡を演奏しました。板橋氏と草野氏の、日本各地の風習や祭りの情景を想像させ、熱のこもった演奏は、観客を巻き込み、会場の雰囲気を大いに盛り上げました。

 

  

 

奥田大使による冒頭挨拶

 

 

左から、授賞を発表するカナダ審議会ゴデ・ディレクター、レニエ氏、奥田大使

 

   

 

カナダ芸術審議会のゴデ・ディレクターから賞状を受け取るブッシュ・リスター氏

 

 

左から、奥田大使夫妻、レニエ氏、審査員のクリステンセン氏、Penguin Canada Books Inc.のブッシュ・リスター氏審査員のロック氏、ゴデ・ディレクター

   

 

邦楽コンサートの様子

 

   

 

観客から拍手喝采を受ける草野氏と板橋氏