10月29日、当館はブルイエール研究所との共催で、カナダ国際保健会議の一環として、日本の母子手帳に関するシンポジウムを開催し、中村安秀大阪大学・名誉教授、シャフィ・ブイヤントロント大学助教授、ジャネット・ロバーツ・ブルイエール研究所WHO協力センター共同所長がプレゼンテーションを行ないました。
シンポジウムに先立ち、当館の森野泰成公使及びハイディ・スバイストラップ・ブルイエール研究所CEOが挨拶を行いました。
中村名誉教授は、1948年に日本で導入された母子手帳の発展、それに伴う日本の母子保健の改善、その後のインドネシアにおける母子手帳の普及について話しました。ブイヤン助教授は母子手帳のバングラデッシュにおける普及について話し、ロバーツ共同所長は母子手帳をより大きな保健システムのアプローチ法の中に位置づけて説明しました。プレゼンテーションの後、活発な質疑応答が行なわれました。
翌10月30日にはオタワ大学にて、中村名誉教授とブイヤン助教授による母子手帳に関する学生向けの講義も行なわれました。
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