門司大使の盛岡市訪問 2017年4月5日

 

  4月5日、門司大使は、仙台市での第3回日カナダ商工会議所協議会合同会合(6、7日)出席に先立ち、盛岡市を訪問しました。盛岡市は1985年にカナダのブリティッシュ・コロンビア州の州都ビクトリア市と姉妹都市提携を行い、幅広い分野で交流を続けています。門司大使は、谷藤裕明市長を訪問し、同市とビクトリア市との姉妹都市交流や、カナダとの関係促進などについて意見交換しました。東京オリンピック・パラリンピックに向け、同市はカナダを相手国としたホストタウンに認定されており、スポーツ分野でカナダとの活発な交流を推進したいとしています。谷藤市長から、こうしたスポーツ分野での活動に加え、文化や経済といった分野での交流についての説明があり、門司大使からは、同市の取組を高く評価するとともに、大使館として盛岡市と連携して日加関係を促進させていきたいとの考えを伝えました。

 

  
 

 

会談する谷藤市長と門司大使

 

 

 

谷藤市長と門司大使

 

 

 市長訪問後、門司大使は、盛岡市のアレンジで、東日本大震災で被災した釜石市を訪問し、復興の状況を視察しました。震災復興の語り伝えに取り組んでいる、料理宿・宝来館の女将の岩崎昭子さんにお話を伺ったり、津波で甚大な被害を受けた鵜住居(うのすまい)地区の復興公営住宅などを視察したりし、被災地の現状をつぶさに知ることができました。

 

 

防潮堤の復旧状況

 

 

 

2019年のラグビー・ワールドカップ競技場建設予定地

 

 

 

復興公営住宅

 

 

 

釜石市職員の説明を受ける門司大使

 

 

 

門司大使と宝来館の岩崎昭子さん

 

 

 

宝来館近くにある、津波被害を逃れた松の木

 

 

 被災地の視察後、門司大使は盛岡市内で「日加協力新時代」と題する講演を行いました。講演会には達増拓也岩手県知事をはじめ約90名が出席し、門司大使はカナダの政治、経済、外交の現状や、安全保障からポップカルチャーを含む文化交流まで幅広い分野での日加関係について説明を行い、参加者からの質問に答えました。また、講演会に引き続き約40名が参加した懇親会に出席し、盛岡市とビクトリア市との姉妹都市交流や日加関係の更なる強化などについて活発な意見交換を行いました。

 

 

講演会の様子

 

達増岩手県知事と門司大使