4月7日,第3回日加商工会議所協議会合同会合が仙台で開催され,日加双方から100名を超える企業・政府関係者が参加し,日加関係の増進に向けて活発な議論が行われました。
冒頭の来賓挨拶において,門司大使は,過去1年間の日加政府間の関係強化,トランプ米大統領就任後の情勢の変化,日加経済関係の前向きな動きと課題,貿易投資の相手国としてのカナダの魅力,本年はカナダ建国150周年で来年は日加修好90周年であること等を述べました。
その後,4つのセッションが行われ,門司大使は,日加科学技術協力協定(The Agreement between the Government of Canada and the Government of Japan on cooperation in Science and Technology)の下での重点事項(ナノテクノロジー(Nanotechnology),保健研究(Health Research),持続可能エネルギー技術(Sustainable Energy Technologies),北極研究協力(Arctic Research Cooperation),研究者交流(Research Mobility))以外にも,人工知能等を含め,幅広い科学技術協力の可能性があること,並びにカナダへの日本人留学生は増加傾向にあり更なる可能性があること及び加の機関であるマイタクスが仲介・支援しているカナダ人長期インターンシップの日本企業による受入れへの期待等について発言しました。
また,参加者は,会合先日に東日本大震災からの復興の現場を視察するとともに,復興に関する特別セッションでは復興の状況やカナダによる復興支援について説明が行われました。
この合同会合の最後に,以下の点を含む共同声明が採択されました。
・TPPの実現に向けた努力の重要性を引き続き認識する。
・日加EPA交渉を早急に再会することを強く求める。
・科学技術分野での国境を越えた産学官連携と,その推進を担う人材の確保・育成が求められる。
・観光及び教育面での情報発信及びマーケティング活動を一層強化すべき。
【リンク】
第3回合同会合の概要
門司大使の挨拶
共同声明 |