東京大学大学院教授による日本現代建築に関する講演会の開催

 

 


 2月9日、当館講堂において、東京大学大学院建築学教授であり、千葉学建築計画事務所主宰の千葉学氏による講演会「A Place for People to Meet」を開催しました。

 

 千葉氏は今回、カールトン大学建築学部の招きによりカナダを訪問しており、オタワの後、モントリオールとトロントでも講演を行いました。

冒頭挨拶で門司大使は、アガ・カーン財団カナダ事務所や国立戦争博物館などの当地にある日本人・日系人建築家による作品を紹介すると共に、今後も日系建築家がカナダでその哲学やデザインを共有し続けていくことを期待する、と述べました。

 

 講演で千葉氏は、自らの作品である工学院大学125周年記念総合教育棟(2014年村野藤吾賞・BCS賞受賞)や日本盲導犬総合センター(2009年日本建築学会作品賞受賞)などの具体的な例を挙げながら、設計段階からプロジェクトの完成までを多数のスライドを使いながら解説しました。

 

 また、千葉氏がメンバーとして活動する、東日本大震災における建築家による復興支援ネットワークであるArchi+Aid(アーキエイド)や、自転車愛好家である千葉氏が環境庁などの協力のもとに企画したポタリング牡鹿という宮城県石巻市でサイクリングを通して地域の観光復興を目指す取り組みについても紹介しました。

 講演後、多くの聴衆から質問が出され、日本の伝統的建築から受けた影響、東日本大震災後の現状等を含め、日本の建築の本質に迫る活発な疑応答が行われました。


 

 

 

  

 

冒頭挨拶をする門司大使

 

 

 

 

千葉学東京大学大学院教授

 

 

   

 

講演会の様子

 

 

 

 

 

門司大使と千葉学氏

 

 

 

 

   

 

工学院大学125周年記念総合教育棟 (写真:西川公朗)

 

 

 

 

日本盲導犬総合センター (写真:西川公朗)

 

 

 

 

質疑応答の様子