岸田外務大臣のカナダ訪問
平成28年2月12~13日

 


 岸田文雄外務大臣は、2月12~13日にカナダを訪問し、オタワで12日午後4時から約90分間、ステファン・ディオン・カナダ外務大臣と日加外相会談を行うとともに、午後6時から約120分間、ワーキングディナーを行ったところ、概要は以下のとおりです。


 また、岸田外務大臣は、会談に先立ち、カナダ連邦議会議事堂を訪問しました。

 

1 岸田大臣から、本年、日本はG7の議長国であり、アジア太平洋地域の重要なパートナーであるカナダとの連携・協力を更に進めたい、北朝鮮、テロ、サイバーといった国際社会が直面する喫緊の課題について、国際社会をリードしていきたい、また、日本は、伊勢志摩サミットでは、自由、民主主義、法の支配、人権といった基本的価値を共有するG7の議長として、地域や世界の平和と繁栄のために、最も適切な道筋を示したく、そのために、ディオン大臣と連携していきたい旨述べました。

 

2 ディオン大臣から、日本とカナダは世界に模範となる国であり、日カナダ関係が良好であることを嬉しく思う、本年、日本は安保理の非常任理事国であり、G7の議長国という重責を担っている、広島外相会合及び伊勢志摩サミットの準備で多忙な中の訪問を歓迎する、岸田大臣の訪問は日カナダ二国間関係を強化する上で重要である旨述べました。

 

3 北朝鮮については、1月の核実験に続き、弾道ミサイルの発射を強行したことは断じて容認できず、国際社会が連携して断固とした対応をとる必要があること、そのためにも安保理が強い内容の決議を速やかに採択することが重要であることで一致しました。また、拉致、核、ミサイルといった諸懸案の包括的な解決に向けて、我が国が独自の措置等を通じ、断固とした対応をとっていくことについて、ディオン大臣から支持を得ました。

 

4 ワーキングディナーにおいては、特に経済関係を中心とした二国間関係や地域情勢、更に国際場理における協力等につき意見交換を行い、今後とも地域及び国際社会の様々な問題について両国が緊密に協力して取り組んでいくことで一致しました。

 

  

 

日加外相会談の会場に入る岸田大臣とディオン大臣

 

 

 

   

 

日加外相会談の模様

 

 

 

 

   

 

共同記者会見に臨む岸田大臣とディオン大臣

 

 

 

 

 

(左から)門司駐カナダ日本国大使、岸田大臣、ディオン大臣、ビーム・カナダ国際開発次官

 

 

 

 

カナダ議会議事堂の図書館を視察する岸田大臣

 

 

 

 

議会内で戦没者名簿を見学する岸田大臣

 

 

 

リンク
    日加共同声明(仮訳(PDF)英文(PDF)