門司大使の日本酒普及活動 201757

 

 1.LCBO小売店舗オープニング・セレモニー出席


 5月10日、門司大使は、オタワ郊外ネピアンに新たに開店するLCBO(オンタリオ州酒類規制公社)の小売店舗のオープニング・セレモニーに出席した機会に、ジョージュ・ソレアスLCBO会長兼CEOと言葉を交わす機会がありました。LCBO側の挨拶では、日本大使来訪もあり、通常の3種類に加え7種類の日本酒を入荷した旨の紹介がありました。

 

  
 

 

ソレアスLCBO会長兼CEOと

 

 

 

新店舗に並ぶ日本酒

 

 

2.LCBO幹部への日本酒講義及び夕食利き酒会


 5月24日、門司大使は、LCBOの要請に応じ、LCBO東部地域地区マネージャー会合において、LCBO幹部及び地区マネージャーに対し約1時間の日本酒に関する講義を行いました。また、同日夜、関係者を大使公邸に招待し、和食と日本酒の相性を実際に味わってもらいました。多くの参加者にとって、和食と日本酒のペアリングは初めての経験であり、和食の魅力、日本酒の多様性と料理との相性における融通性に驚いていました。

 

 

講義を行う門司大使

 

 

 

夕食会の模様

 

 

 

夕食会で提供した酒類

 

 

3.LCBO社長兼CEOとの懇談


 6月1日、門司大使はトロントのLCBO本社を訪問し、ソレアス会長兼CEOと1時間にわたり懇談しました。門司大使より、カナダにおける日本酒普及に対するLCBOの協力を要請し、ソレアス会長兼CEOから前向きの回答がありました。また、麹、酵母、乳酸の役割など日本酒の造りや、保管温度、料理との相性といった専門的事項にも話題が及びました。

 ソレアス会長兼CEOからは、最近、日本酒を中心とする東アジアの酒類コーナーを充実させたLCBO小売店をトロント市北部に2軒オープンさせたので訪問して欲しいとの話があり、門司大使は6月2日にこれらの小売店を訪問し、店長と意見交換をしました。

 

 

ソレアス会長兼CEOと

 

 

 

LCBO小売店東アジアコーナーの日本酒

 

 

4.カンパイ・トロント参加


 6月1日、門司大使は、オンタリオ日本酒協会(Sake Institute of Ontario: SIO)が主催したカナダ最大の日本酒イベント「カンパイ・トロント」に参加しました。


 まず、JETRO(日本貿易振興機構)トロント事務所が主催し、オンタリオ日本酒協会が共催した、ビジネス、メディア向け日本酒利き酒セミナーに他の4人の酒サムライとともにパネリストとして出席しました。セミナーに参加した酒サムライは以下の方々です。Mr. John Gauntner(日及び米在住)、Mr. Elliot Faber(香港在住)、Mr. Antony Moss(英国在住)、Ms. Chizuko Niikawa-Helton(米国在住)。なお、Faber氏はカナダ人の酒サムライです。


 主催者、JETROトロント事務所長及び門司大使の冒頭挨拶、酒サムライ1名による日本酒の味わい方の説明の後、5人の酒サムライが各々異なった日本酒について説明し、参加者とともに味わいました。レストランのオーナーやソムリエ、LCBO関係者、フード・ワイン・ジャーナリストなど約50名の参加者からは多くの質問が寄せられました。


 セミナー終了後、門司大使は、酒サムライやオンタリオ日本酒協会のメンバーと、カナダで日本酒を普及させる上での問題点や対策等について意見交換を行いました。

 その後、門司大使は、カンパイ・トロントの一般向けイベントにも参加し、日本から来訪した蔵元や他の参加者とも意見交換を行いました。このイベントには日本から65の蔵元が参加し、119種類の日本酒が提供されました。600名強に及ぶ参加者は、多くの種類の日本酒と酒の肴を楽しんでいました。

 

 

日本酒利き酒セミナーのパネリスト
(5人の酒サムライ)

 

 

セミナー参加者

 

 

 

セミナーで発言する門司大使

 

 

酒サムライ、カンパイ・トロント関係者と

 

カンパイ・トロント一般向けイベントの模様

 

 

5.日本酒映画上映会及び利き酒会(6月7日)

 

6.LCBO社長兼会長他に対する夕食利き酒会


 7月12日、門司大使は、LCBOのソレアス社長兼CEO、小売担当上級副社長及び最高顧客責任者並びに6月の大使館主催日本酒上映会・利き酒会に参加したマクラクリン最高裁判所長官夫妻、コニンシックス駐カナダEU大使夫妻及びソムリエ・ワインライター等を公邸夕食会に招待し、和食とそれに合わせた日本酒を提供しました。

 6月1日のソアレスLCBO社長兼会長との懇談で取り上げられた日本酒の特徴及び食との相性を実際に味わってもらい、出席者は、一様に日本酒の多様性と料理との相性の良さに驚いていました。

 また、カナダにおける今後の日本酒普及の方途についての意見交換も行われ、大使館とLCBOとの間で引き続き協力していくこととなりました。

 

 

夕食会の模様

 

 

 

マクラクリン最高裁判所長官、ソレアス会長兼CEOと

 

 

 

提供した日本酒他の酒類(個人所蔵のものを含む)