5月4日,門司大使はインベスト・オタワとブラックベリーQNX社を訪問し,視察及び関係者との意見交換を行いました。本件視察及び意見交換には,カナダ政府(グローバル連携省)の関係者も参加しました。
インベスト・オタワはオタワ市の投資誘致機関で,昨年11月に新しい建物に移転するとともに,併設のインキュベーション施設(起業家の育成や,新しいビジネスの起ち上げの支援を行う施設)をスタートアップ企業等に安価に提供しています。自由に利用できる多数のミーティングスペースやホールを有しているほか,明るく開放的な空間を複数の企業でシェアする配置にすることで,企業間での意見交換や経験の共有を促進する工夫がなされていました。
意見交換では,インベスト・オタワより,日本の企業やベンチャーキャピタル等との協力深化への期待が述べられました。
続いて,オタワ市西側にあるカナタ地区にあるブラックベリーQNX社を訪問し,同社が開発している自動運転システムの開発の様子を視察しました。長年,通信機器ブラックベリーのソフトウエア開発等を行ってきた実績を活かし,「安全」を重視した自動運転システムの開発に取り組んでいます。
同社では,実際にカメラやセンサー等のシステムを搭載した試作車も製作されており,敷地内での走行実験等も行われています。また,同社は公道での実証実験を可能とするライセンスも得ており,近い将来,公道で同社の車を目にすることができるかもしれないとのことでした。
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